#02  TOMOMI_Typeさん(イラストレーター/仙台市)


わたしを形成する5つのパーツ

誰もがきっと持つ自分を形成しているものを、ゲスト本人に5つ、ワードを選んでいただきます。

そのワードを元にゲストを紐解いて行きます。

ひとひとお二人目のゲストはTOMOMI_Typeさんです!
トモミさんは土木の建設会社で働きながら、黒板でイラストを描くイラストレーター、また仙台のまちづくり活動にも参加されてらっしゃいます。一つの仕事だけでは無く、多方面で精力的に活動されているともみさんから、どんなお話が聞けるか楽しみです!


1.「黒板」

 

──では早速、一つ目のワードは『黒板』、これはトモミタイプを知ってる人なら納得のワードだと思います!

黒板、トモミタイプにとってどんな要素なんでしょうか。

今は「トモミタイプ=黒板」というイメージが強いと思いますが、トモミタイプを始めた当初はそんなつもりなくて(笑)毎日文字を描く練習をしようと思った時に、流行り始めた黒板塗料を知りました。なんとなく作ってみて、これに日付と曜日だけ描いていこうと閃いて始めたのが日めくり黒板。SNSに毎日アップするようになったら「毎日黒板を投稿してる変なやつがいる!」って狭いところで話題になったようです(笑)でも、そのおかげで黒板にライブペインティングする機会をいただいて、そこから「黒板のひとですよね」と言われることがとても多くなりました。最近はライブペインティングするときお手製の黒板を持っていきます。どこかで黒板を見たら描きたくなっちゃう。もうそれくらいの存在。黒板は私の相棒です。

──そういう経緯だったんですねぇ〜。
人と違うことを継続したことで小さな場所から大きな場所にどんどん広がっていった訳ですねぇ。何気なく始めた事が無くてはならないものになるって素晴らしいですね!次のワードに繋がるかもしれませんが、何故「文字」を描く練習がしたかったんですか? 

 

小さい頃、絵を描くのが好きだったのですが上手に描けなくて…それでも小学生の時コンテストに応募したんです。が、最優秀賞がとても上手で私にはこんなに上手に描けないな〜と思いました。それがきっかけで絵に苦手意識が芽生えたんです。とはいえ「描く」こと自体は好きなので、自然に文字に傾倒していきました。特にアルファベットは規則性が作りやすいので、自分で色んなフォントが作れる。実は中学生から30歳までずーっと自然にやってたんですね(笑)でもその場限りのフォントになっていたので、ちゃんと練習したら作品にならないかな?と。そこで練習の場を日めくり黒板にしたんです。
毎日続けたら、1年で365種類のフォントは生まれますからね…実際あるのかな?(笑)

 


2.「文字」

 

──ではそうして文字をかくようになった、ということですね。

パーツの一つでもある「文字」に繋がりますね!
質問がかぶるかもしれませんが、「文字」についてお聞きしていいですか?

先ほども触れましたが、絵が苦手だったので文字を描くことがメインになりました。文字って、図形として捉えて描くととても面白いんですよ。絵だと全体の構図を考えて描かなきゃいけないですが、文字は単語1つで構成を考えられるので自分に合ってました。ただ文字は言葉の力がすごいので、もっとポップに描きたいなと。意味を考えすぎると見る方も描く方も肩肘張っちゃう気がしたので言葉の意味は考えずに全面を文字で埋めてみたらとても面白かった。それがトモミタイプのスタイル誕生です(笑)
ちなみに、TOMOMI_Typeの「Type」はタイポグラフィーの意味ですが、未だ「好み」と間違われるので、早く浸透させたい!(笑)

 

──知られざる真実!(笑)いや、知ってる人は知ってるのかも、ともみさん有名人だから!

 


3.「ジャズ」

 

──では次のワード、「ジャズ」はどうですか???


ピアノをずっと習っていたので、聴くのも弾くのも好きなんです。そして同じくらい好きなのが、ブルーノートのLPジャケット!好きすぎて、高校の時ジャケット集買いました(笑)これはトモミタイプの作品に繋がる部分ですが、文字だけで構成されてたり単色の使用だったりと、とても刺激を受ける一冊です。昔からの私のバイブルです。
その他プレゼンの話し方がジャズっぽいとか、ライブペインティングがジャズのアドリブみたいと言われたこともあり、どうやら全身からジャズっぽさを発しているようです(笑)

──ピアノが弾けるんですか〜!素敵〜!今度聞かせていただきたい!

そしてジャズずきとは、前世はもしやニューオリンズの住人だったのかもしれないですね♪


4.「コーヒー」

──さぁ、では「コーヒー」はいかがでしょうか???これはまさにコーヒー好き、と言うことですかね!


コーヒー大好き!飲むのももちろん好きなのですが、カフェで働いてた頃、その日のオススメを黒板に描く担当になることが多かったんです。もう10年以上前ですが、コーヒーの香りに囲まれながら黒板を描くのが染みついてるみたいなので日めくり黒板を描く時は必ずと言っていいほどコーヒーを飲んでます。

──カフェで働いてたんですね!ともみさん!ではご自宅ではやっぱりハンドドリップで??豆のこだわりもありそうですが♪

朝起きて、顔洗って、コーヒー豆挽いて、ハンドドリップで淹れて、飲みながら黒板を描く、というルーティーンです(笑)こだわりとは少し違いますが、ピーベリーという品種が好きです。一般的にコーヒー豆は「平豆」といって半円球の形なのですが、ピーベリーは「丸豆」と呼ばれていて丸っこい形なんです。味はそこまで変わらないんですけど、ただただ形が可愛くて好きなんですよね(笑)

──形にこだわるところがともみさんらしいというか、今までのルーツに繋がるものを感じますね!


5.「気まぐれ」

──それでは最後のワード、「気まぐれ」?はどうでしょう、これは性格的なことですよね(笑)


すごいネガティブワードですよね(笑)もともと飽きっぽい性格で、やりたいことがあってそれに夢中になってたかと思うと、急にそっぽ向いたかのように手をつけなくなる。しばらく経ったら思い出したかのようにのめり込む・・・自分でも何でそうなるのかわかりません(笑)
文字を描いてる時も「あーもう今日描けない!」っていう日はどんなに頑張っても気が向かないので、あっさりとやめて違うことをします。気まぐれな私は、次の日になると急に「描きたくてしょうがない!」というふうになる・・・でもその方が一回無になれるので、そのあとはすごいアウトプット量になります。このやり方が私の気まぐれな性格に合ってるみたいです。

実は黒板を描いてる時もとっても気まぐれ!いろんなところからランダムに文字を描いていき、隙間を埋めるように描いていきます。ライブペインティングを見たことがある方は、私の描き方を見て気がつくかもしれません。よくそれが面白いと言われますね。もはや「気まぐれ」が成せる技だと思ってます(笑)

──気まぐれだからこそ、成せる技、と言うべきでしょうか(笑)
お話を聞いていて、すべてのものがうまく繋がって黒板アートが無くてはならないものになっているんだなと感じました。
これからともみさんのアートを見るたびにその背景が色々と想像できそうです(笑)


ありがとうございました!


──今回のゲスト、TOMOMI_Typeさん

ともみさんを形成する「黒板」「文字」「ジャズ」「コーヒー」「気まぐれ」のワードから見えて来たのは、全てをつなぎ合わせ黒板アートに注ぎ込まれるともみさんの熱意ではないでしょうか
関係のないもののように見えて、それぞれの小さな歯車からエネルギーをもらい、大きな歯車を動かす。そんなお話を聞くことができました。

さぁ、次はどんなゲストへと繋がって行くのでしょう!
次回もお楽しみに!!

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